子どものアレルギー対応の食べ物・料理 3つのおすすめポイント

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『子どものアレルギー対応の食べ物・料理 3つのおすすめポイント』
この内容で、まずふれておきたいことは です。

『なんとかなるものなので、前向きに頑張っていきましょう!!』

アレルギーのある子を持つ親なら(特にママなら)、たとえアレルギーの種類が少なく軽度なものであったとしても、すごく不安やストレスを感じるものと思います。
特に、子どもが幼ければ幼いほど・・・

私&わが家ももちろん、最初はそうでした。

うちの子どもの場合、病院の検査でアレルギー反応が確認された主だった食べ物の種類だけでざっと10種類以上・・・
“IgE抗体”と“TARC(ターク)” の数値にいたっては、ともに5桁の値でした・・・

でも、幸いなことにこれまで、“エピペン” を使用せざるをえないようなことは一度もなく、元気にスクスクと育ってくれています。

当初は正直、途方に暮れるような感覚もありましたが・・
ホントつくづく、
「なんとかなるものなんだなぁ~」と今は思えるようになっています

つたなく偏りもあるかもしれませんが・・
結構なアレルギーっ子であるわが子の『子育て・育児の経験体験』からの内容となっていますので、ぜひご参考ください。

子どものアレルギー対応の食べ物・料理『3つのおすすめポイント』はコチラです!!

どのご家庭のどの子どもさんに対しても役に立つようなポイントって「あったかなぁ?」
そう考えたときに、自然と頭に浮かんだ出来事。
“ターニングポイント” となったその出来事から得た学び・教訓を、簡潔にまとめてみました。

  • 子どものアレルギー対応の食べ物・料理を家族全員で
  • アレルギー対応への“不安・ストレス”を → “プラン・楽しみ”へ
  • 『アレルギー対応の具体的な方法』を調べる際には実例を重視して

花粉症なども実際になってしまうとかなり大変なのですが、でも、本当に辛いのはある特定の時期に限られますよね。
それに対し、『食物アレルギー』は様々な面でより対応が難しいものだと思います。

○季節を問わず1年中、常に対応が必要
○加工原料が使用されている製品はその加工原料の組成(そせい)から注意する必要がある
○食べ合わせやコンタミネーションのことも考慮しなければならない
○(過敏な子どもの場合は)野菜の残存農薬などにも要注意  などなど・・

注意すべきチエックポイントも具体的に一つひとつあげていくと、それこそ『切りがない・・ 』という状態になってしまいます。

実際、私も『子どもの食べ物・料理のアレルギー対応』をやり始めた時は、「細かな点も一つひとつすべて気にして落度なくやらねば! 」と気張った(?)時期もあったのですが・・

それってやっぱりちょっと無理というか、ムダなんですよね。
際限がなさ過ぎて・・

幸い、いくつかの “ターニングポイント” となる体験を経て、その点に気がつくことができるようになってからは、だいぶ気持ちが軽くなりました。

以下では、“ターニングポイント” となった体験にもふれつつ、それぞれのポイントについてご案内していきます。

アレルギー対応の食べ物・料理を『子どもだけでなく家族全員で!』

“食べること” って、誰にとっても、スゴ~く楽しみなことですよね。
「 “食べ物・食事・美味しい料理” それこそ生きることの最大の楽しみ!」という人も大勢いるかと。

食物アレルギー』って、その楽しみをいや応なく奪われてしまうことになるので、とても辛いことです。

特に “小さな子ども” にとって、

「周りの他の子がみんな食べているのに・・どうして自分だけ食べられないの?」

と感じるであろうコトを想うと、なおさらですよね。

絵本の読み聞かせをしていても・・
登場人物やその仲間たちが、様々な場面で美味しそう&楽しそうにケーキやチョコやアイスクリームを食べているシーンが、いく度もいく度も出てきます・・

小麦にも卵にも乳にも大豆にもアレルギー反応のあるわが家の子どもの気持ちを案じてしまうと、なんともいたたまれない気持ちになってしまうことが、過去には度々ありました・・・

※お菓子類などによく利用される『乳化剤』には大豆由来の大豆レシチンを主成分とするものがとても多いため、大豆がアレルゲン食品に含まれていると、チョコレートを含む多くの加工食品が食べられなくなります。

そこで思い立ったのは、とってもシンプルな考え。

『家族全員が“同じアレルギー対応食”を食べていれば、子どもに「なんで自分だけが違うの?」と想わせることは少なくなるのではないか?』

でした。

そのアイデアはいたってシンプルなものでしたが、もし、『いざ!明日から実行だ!』となったのであれば、気持ちの上でかなりのフンギリが必要だったことと思います。

幸い、その点に関してわが家は、既に “ターニングポイント” となる出来事を乗り越えていたので、割とスムースに移行をすることができました。

皮膚のバリア機能が弱い乳幼児期は “肌からのアレルゲンの吸入にも注意が必要”

“ターニングポイント” になって出来事の1つは以下でした。

食物アレルギーは食べ物(=食べた物・口にした物)だけが原因ではない』という知識を得て、“パン食(=小麦食)”を止めたこと。

わが家の場合、夫は幼少の頃から朝は毎日パンを食べる家庭で育っていたため、子どもの小麦アレルギーが分かるまではそれこそ、毎日少なくとも1食は “パン” を食べていました。

そして、そんな習慣があったがため・・・

子どもの小麦アレルギーのことが判明してからもしばらくの間は(まだ子どもが1歳未満だったこともあり)、夫は「子どもの口に触れなければ大丈夫でしょう」というスタンスでパン食を続けていました。

その夫の意識を変えてくれたキッカケは、“NHK・BS放送の海外ドキュメンタリー番組” を観たことでした。

その番組では重度のピーナッツアレルギーのイギリス人の青年が紹介されていたのですが、その彼は幼い頃にピーナッツを口にしたことがなかったそうです。
(インタビュー映像には彼の母親も同席していました)

イギリスではその男性のようにピーナッツを口にしたことがないにもかかわらず、重度のピーナッツアレルギーを持つ人が“ある特定の世代”に多くいるそうで、詳しく調査をしたところ、その人たちに共通するある要因(原因)が見つかりました。

それは、幼い頃にスキンケア用に “ピーナッツオイルを使用されていた”という事実でした。

つまり、

アレルゲンとなる食べ物が、口から吸収されたのではなく、皮膚・肌から吸収されたことにより食物アレルギーが引き起こされた、ということでした。

(当時のわが家にとって)衝撃的なその事実を知ってから、夫も直ぐに考えを改めました。

「家の中ではパンを食べない」

手始めにまずはそこからスタートをして(その頃は子どもがいない “家の外” では、まだ普通にパンを食べていました)、徐々に “パン離れ” を進めていきました。

その間に、私は米粉を使ってのパン作りをネットやレシピ本などで調べていきました。

最初のうちは、米粉の種類・目の細かさの違いによっての配合の調整などもわからずに失敗を繰り返し・・・
「このままでは・・パン離れができなくなる・・?」
という不安を禁じえないときもありましたが、子を想う親の気持ちはやっぱり強いのか? 意外にも夫のパン離れは思いのほかスンナリと進みました。

私の米粉パン作りの上達より数段速く(笑)


食べ物・料理のアレルギー対応は『無理のない範囲で』を家族の共通認識として

そんなこんなで・・

当初は『家の中では』という限定範囲が付いていた夫の “パン離れ” でしたが、ある程度の期間をかけて、最終的には “(小麦粉の)パンを食べる” という食習慣を無理なく止めることができました。

なお、夫に聞いてみたところ、特に子どもを想う強い気持ちや覚悟を持っていたわけでもなく、「やってみたら、思いのほかあっさりとだったね。“今日からスッパリ” ってな感じで気張ったりせずにいたのがよかったのかなぁ?」と、こちらが拍子抜けするような答えが返ってきました。

当時は正直、「それはそれでよかったけど、そんなものなの・・?」と感じたものでした。

ですが、
いま振り返ってみると、

よい意味での “肩の力の抜け加減” を感じながら、『食習慣を変える』というステップをクリアできた体験は、家族全員にとって結構大きな “ターニングポイント” となりました。

「キッチリやろう!」と完璧主義的に構えてしまうのではなく、子どもがパン=食べ物と認識ができるようになり「自分もパンを食べてみたい!」などと思うようになるのはまだまだ先なのだから、それまでに「“無理なく” 止められていればいいかなぁ」という気持ちで取り組めたことが、幸いしました。

その体験を通じて、

アレルギー対応』の課題をクリアしていく際の向き合い方として、
『 無理のない範囲で少しずつ 』

という『基本方針』を家族(夫婦)の共通認識として持てたことは、とても大きな出来事でした。

【おまけ】
「そんなこんなで~」のフレーズは、絵本作家の故・加古里子(かこさとし)さんの十八番のフレーズですね。ウチの子どもも、『からすのパンやさん』などの『からすの○○やさん』シリーズの中で「そんなこんなで~」のフレーズが繰り返し出てくる度に、「また、『そんなこんなで』が出てきたね」と嬉しそうに声をあげていました。

アレルギー対応の食べ物・料理を『子どもだけでなく家族全員で!』の実践事例

そんなこんなで・・

わが家の家族にとっての “ターニングポイント” となった “パン離れ” 経験をへて徐々に、
“パン” だけではなく、基本的に全ての食べ物・料理を、子どものアレルギーに対応した内容に変えていきました。

具体的にはこちら のような感じです。


【調味料(お醤油の例)】について
以下のような使い分けをしています。
◆家族全員が食べる料理の調理にはアレルギー対応』のお醤油を使用
(原材料に小麦粉や大豆を使用していないもの)

◆ 納豆やお刺身のようにひとり一人が “個別の器” を利用する食べ物の場合は、お醤油も別々のものを利用
(大人は普通のしょう油を使用。アレルギー対応のものは高価なので)

【外食】について
『子どもと本とコミュニケーション』のカテゴリーにある関連記事の中で、“図書館祭り”(笑)と称している図書館巡りのことについてふれてますが、そのケースのように休日に外出する際の食事は基本的に、移動中の車の中で “手作りのおにぎり” などが中心になっています。

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小麦と大豆にアレルギー反応があると基本的に、“お醤油” がまず口にできない食材になってしまいますので、そうすると和食系のほとんどは外では食べることができません。
同様に、洋食系も、小麦にアレルギー反応があると大体ダメなんですよね・・

でも、慣れるもので、
私も夫もいつしか “休日の昼食=おにぎり” が当たり前になっていて、特に不満を感じることもありません。

「どこで何を食べようか?」と迷うことが一切ないので、ある意味逆にストレスの軽減になっている感じさえあります。お財布的にも楽ですし
そして、

何より大切なことは
子どもが、
ウチの家族にとっては
『それが普通で当たり前』
と感じてくれているようである

ことです。

アレルギー対応の食べ物・料理を『子どもだけでなく家族全員で』同じものを食べる。

そのことを実践しての最大のメリットは、

子どもに余計な心理的負担、家族の中で “自分だけが特別扱い” をされてしまっていると感じるストレスやマイナス的な感情、をかけずにすむことにある

と、日々感じています。


アレルギー対応への『不安・ストレス』を → 『プラン・楽しみ』へ

あらかじめお断わりしておきますと・・

この点に関しては100%そう想うことは(もちろん)ムリ、ということです。
アレルギー対応への不安やストレスって “半端ないって” 感じですものね、実際・・

ですが、先にふれた
アレルギー対応の食べ物・料理を『子どもだけでなく家族全員で!』 》の項目と同様、

“家族全員でアレルギーっ子の子どもと同じ取り組みを行なっている” という実感は、子ども当人の心的負荷を軽くしますし、同じように親である私たち自身の気持ちも確実に、軽くしてくれます。

では、その具体的な方法についてですが、
《 “不安・ストレス”を → “プラン・楽しみ”へ 》と変換していく具体的な方法というのはきっと、ご家庭ごとに異なるのではないかと思います。

というのも、“楽しみ” と感じる内容って、それぞれの家庭のママやパパの好み・嗜好性によって随分と違ってくると思うので。

つまるところ、

家族みなが “楽しい!!” と感じられることであれば、どんなことでも目標や指針とすることができるのではないかなぁ

ということです。

ですので、以下のわが家の事例は、1つの参考例としてみていただければと思います。

マクロビオティック(お洒落なマクロビ生活)として楽しむ

たとえば、
アレルギーっ子の子どものために用意する食事・料理のことを、実際のところは『アレルギーのための対応食』であることが主であったとしても、視点を変えてそれを別の観点から見直してみると・・

「この食事って、自分の好きな雑誌で紹介されていた “マクロビオティック” のメニューと似ている~。もしかして、実はこの食事って、ある意味お洒落・・」
というようなことに気づくことがあるかもしれません。

少なくとも私の場合は、ある日、「そのように感じる」ことがありました。
そして、
たまたまでも一度そう感じてしまえば “しめたもの(?)

その時以来、
「ウチって実は “マクロビ生活” をしているのね、ちょっとお洒落かも・・」と想う(想い込む)ことによって(笑)、アレルギー対応の食事を用意する気持ちにある種の “張り” や “楽しむ気持ち” をプラスすることができるようになりました。

面白いもので・・
そうした気持ちで接してみて “盛り付けなんかもちょっとだけ工夫してみる” と、それまで無味乾燥に思えてしまうことがあったアレルギー対応メニュー』が、「なんかお洒落にみえるかも? 」と、感じられるようになるものです。

逆に、
マクロビメニューのレシピ本や雑誌の特集記事の写真から “お洒落な盛り付け(雰囲気)”を取り除いた様子を想像してみると・・

マクロビメニューって確かにスゴ~く素朴なもの(=素材が限られてしまうアレルギー対応の食べ物・料理』の印象と近いもの)が多いですよね。

『人生100年時代』長い人生を子どもが健康に過ごすための土台として

“健康寿命” という言葉をご存知でしょうか?

『ウィキペディア(Wikipedia)』には以下のような説明があります。

健康寿命(けんこうじゅみょう、英: Health expectancy, Healthy life expectancy)とは日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと

“健康寿命” という概念は、2000年にWHO(世界保健機関)が提唱したものとなります。

そして、健康寿命が『健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間』と定義されているため、平均寿命と健康寿命との差(=平均寿命-健康寿命)が、日常生活に制限のある “健康ではない期間” を意味することになります。

<厚生労働省「第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料」(平成30年3月)>によりますと、2016年(日本国内)において、この差は男性で『8.84年』、女性では『12.35年』でした。

この調査結果を知ると、誰もが驚くのではないでしょうか?

日本人の平均寿命は伸びているものの・・・

平均してみますとその内の10年以上もの長期間において、“要介護の状態” にあるという実態がその調査結果からみえてくる・・・ということです。

そして、医療の進歩などにより平均寿命がさらに伸びている現在、(親である私たち自身の世代もそうですが)私たちの子どもたちの世代は、『人生100年時代』となることが確実視されています。

平均寿命が伸びていること自体は結構なことなのですが、その一方、上述のような実態を知ると、肝心なのはやはり “健康寿命” だと感じるのではないでしょうか。

そして同時に、自分や家族の寿命そのものがどうなるかは分からないものの、“健康寿命” のほうであれば、生活習慣の中でも特に “食べ物・料理=『食生活』を大切に考え&より良い『食生活』を実践し続ける” ことにより、伸ばしていくことが可能である、と感じられるのではないでしょうか。

そのような観点から、

アレルギーっ子のわが子の “普段の『食生活』” をとらえてみますと、実は『とても理想的な『食生活』をしているのでは?』
という希望が湧いてきます。

これまではスーパーやコンビニなどのお菓子売場を見ると、アレもコレも食べさせてあげられない・・・と、哀しい気持ちになることが多かったです。
しかし、
“健康寿命” を伸ばすことにつながる “体に良いお菓子を” という観点で見てみると、スーパーやコンビニのお菓子の棚はこれまでと全く逆の姿に見えてきます。

失礼ながらもそれらは、
化学合成の保存料・防腐剤・着色料や香料などなど・・・
子どもの将来の健康』のことを考えれば、“できれば与えたくない添加物類にまみれた食品の見本市・・・” のようにすら見えてきてしまいます。

『食べ物・料理のアレルギー対応』に頭を悩ませ、そして手間隙をかけ続けなければならないことは、確かにとても大変なことです。

でも・・

それらの一連の努力が実は、子ども・わが子の将来の “健康寿命” を左右する強固な土台を作る『長期プラン』の一環だと考えると、気持ちが楽になり、また楽しくなってきませんか?

『人生100年時代』という長期的なスパンに立って『育児・食育』のことを考えてみますと、その基盤・基礎を形づくるとても大切な子ども時代の数年間にいくつかのアレルギーを抱えているということは、実はもしかして、恵まれていることなのかもしれません。

大切な子どもたちに対して親が、
『不用意に体によくない食品を与えてしまうことがなくなる』という意味で。

『アレルギー対応の具体的な方法』調べる際には実例を重視して

アトピー性皮膚炎の “標準治療” をご存知でしょうか?
ご存知の場合、“標準治療” における “標準” の意味をどのように捉えていますか?

少し長くなりますが、
『9割の医者が知らない正しいアトピーの治し方』[藤澤皮膚科院長:藤澤重樹 著] という本の内容を以下に抜粋・掲載します。

『3本柱の』の標準治療とは?
アトピー性皮膚炎と診断された患者さんは、医師の指導のもとで、次の3つの治療法(3本柱)を中心とする“標準治療”にしたがって治療が進められます。
1) 入浴と保湿のスキンケア
2) 炎症を抑える薬物療法
3) 悪化因子探しと対策
~中略~
これがアトピーの患者さんに対して、医療機関でごく当たり前に行われている治療なのですから、すでにご存知の方も多いでしょう。

『 “標準” だから正しい』とは限らない

みなさんは『“標準”の治療だから信頼できる治療法』、あるいは『正しい治療法』といったものをイメージされるかもしれませんが、そうとも言い切れません。
実際、標準治療を受けた患者さんの予後を長期にわたって追った詳しい調査は行われていません。
~中略~
もし標準治療が本当に優れているなら、その普及によってアトピーで苦しむ人はもっと減っているはずです。
しかし、現状はまったく逆です。
標準治療が広く行われるようになったにもかかわらず、有病率は増加の一途をだどっています。

また、同書巻末には、同書の編集者の次の文章があります(こちらも抜粋します)。

「編集後記」~脱ステ編集者から読者の皆様へ~
少年時代からステロイドを塗り続けておよそ20年。~中略~そんな私も40代で2児の父となる。2人の子どもたちは、生まれてからしばらくすると、姉弟が同じように乳児湿疹を発症した。
~中略~
同じ世代の子どもを持つ周囲の家庭を見ると、当たり前のように近所の皮膚科や小児科で処方してもらったステロイドを使用する光景を目の当たりにする。
小さな子どもや赤ちゃんにまでステロイドを平気で処方する病院。これはどう考えてもおかしい。これだけ医学が進歩しているのに、自分が子どもだった30年以上前と同じような光景が、今も漫然と繰り返されているのだから。

ステロイドと付き合い続ける難しさを本当に理解した上で処方箋を書いている医師がどれだけいるのか。実際のところ患者の多くは知る由もない。多くの医師は、何の悪気もなく、「少し使うだけなら問題はない」と患者を説得し、標準治療という名のもとに「魔法の薬」の使用を平然とすすめる。不快な症状はたちどころにして消えるが、いつ爆発するか分からない副作用のタイマーは、その瞬間から動き出す。

(※この編集者の方が脱ステロイドを成しえた際の主治医が著者の藤澤医師とのことです)

さて、
みなさんは、上述の本の抜粋部分を読んで、どのように感じられたでしょうか?

この内容はアトピー性皮膚炎の話しであって、「アレルギーの話しではないよね・・」
と思われた方もいらっしゃるかとは思いますが、日々の子どもの状態が目で見てハッキリと感じ取ることができるアトピーの対処法でさえ、皮膚科の現場にたずさわっている現役の先生が“標準”と呼ばれている治療法に対して重大な“問題提起”をされている。

そして、
実際にその問題を長い間抱えていた“当事者”であった編集者の方の言葉には、“当事者ではない”医療現場の関係者に対しての疑問の想いがより強い調子で記されています。

とても残念なことなのですが・・・
抜粋内容のアトピー治療の件に限らず、その道の専門家と呼ばれる立場の人たちであろうと関係者当人が“当事者”ではない場合には、こうしたケースは決して珍しいことではないのではないでしょうか。

『アレルギーの対処法』に関しても、調べれば調べるほど、本当に様々な説や見方があることに気づかされます。

そうすると、
「どの説が正しいの・・?!」となってしまうのですが・・

私の場合は、そのような時は基本的に以下のことを心掛けて判断しています。

  • 主張者の人の肩書き(例えば○○大教授とか)より、主張者の方が “当事者” であるかどうかを重視します(その場合の当事者には『家族』を含めます)
  • 主張者が “当事者” の人の場合、その方の事例や考え方が “自分の家族のケースや考え方” と類似しているのかどうかを重視します(類似していない場合は参考意見に留めておきます)
  • 主張者の人が “当事者ではない” 場合は、その主張の裏づけとして相当数の実証データがあるのかどうかを確認します(いわゆる “エビデンス(根拠)” です。また、データ数がそれなりにあったとしても、“断言” をしている意見はあまり信用しない)

まとめ

一口に『子どものアレルギー対応の食べ物・料理』といっても、アレルギー反応が生じる食べ物の種類はひとり一人の子どもによって異なりますし、反応の出方もまたひとり一人それぞれです。

ですので、
『アレルギー対応の食べ物・料理』について具体的に考える場合は、(残念ながら)どの子にも適用できるような “万能タイプの食べ物・料理” などというものはなく、ケースごとに独自のオーダーメイドなメニューを考えるしかないのだとは思います。

それでも・・
どのご家庭のどの子どもに対しても役に立つようなヒントやポイントって「何かなかったかなぁ?」と、これまでの経験を振り返った中で “ターニングポイント” となった出来事や “向き合い方の分岐点” となった点を、まとめてみました。

ポイントしてあげさせてもらった3つの点は、以下でした。

  • 子どものアレルギー対応の食べ物・料理を家族全員で
  • アレルギー対応への “不安・ストレス” を → “プラン・楽しみ” へ
  • アレルギー対応の具体的な方法』を調べる際には実例を重視して

いずれの点も、実行すること自体はそれほど難しいことではないと思いますので、よかったら参考にしていただければと思います。
(最初の『子どものアレルギー対応の食べ物・料理を家族全員で』の点は、ちょっとハードルが高いかとは思いますが・・その内容の案内に書きましたように段階を踏んで徐々に取り組んでもらえれば、実行可能な内容かとは思っています)

病院の先生や、数多くの子どもに関する相談を受けられてきた先輩ママなど大勢の方々に、「えっ!そうなの?! それは・・大変だねぇ・・・」と言わせてきてしまった、ちょっと兵(つわもの)のわが子。

つたない経験かもしれませんが、そんなわが子の子育て・育児の経験(奮闘?)に基づいた内容が、少しでも皆さんにお役に立つことを願っています。