以前より気になっていた『オオムラサキ』。
今まで1度だけ見かけたことがあったのですが、写真を撮る間もなくサーッとどこかへ飛んで行ってしまい、それ以来、夏になると気にして周囲を見ていても見つけることが出来ませんでした。
しかし先日、オオムラサキの幼虫&成虫を写真に収めることができたので掲載・紹介しますね
オオムラサキの幼虫(2齢幼虫)
先ずは、幼虫🐛から!
生き物に詳しい方が、こちらは2齢幼虫だと教えてくれました!
オオムラサキに関する絵本
小学館の図鑑NEOの科学絵本『オオムラサキと里山の一年 ~夏の雑木林にかがやく、日本の国蝶~』で確認してみると・・やっぱり!2齢幼虫だったようです。
この絵本に書いてあったのですが、オオムラサキの幼虫は、なんと!地面に積もった落ち葉の下に隠れて冬を越すそうです。凄すぎる
雪が多い地域でもちゃんと生きていけるんだろうか・・・?と心配になります⛄
また、以下のようにも書かれていました。
幼虫は、日が当たるあたたかい南側よりも、木の幹でかげになる寒い北側を選びます。
長い冬の間、温度の変化が少ないほうが、よくねむれることをわかっているからです。
[出典] 小学館の図鑑NEOの科学絵本『オオムラサキと里山の一年 ~夏の雑木林にかがやく、日本の国蝶~』
この部分を読んだ時、
そういえば、前に読んだ『都会のトム&ソーヤ①』の中で、動物の冬眠のクイズが出題されていた
と、思い出しました。
オオムラサキの幼虫の冬眠の方角に関連して(余談です)
『都会のトム&ソーヤ』シリーズは、子どもから「面白いから!」と半ば強引に勧められて読んだ本なのですが、読んでみると結構面白くて・・①巻の中でクイズ大会に出場するのですが、そのクイズの中の1つが以下の問題でした。
動物が冬眠するとき、どの方角に面した場所に、穴を掘って冬眠するでしょうか?
①西 ②東 ③北 ④南
[出典] 『都会のトム&ソーヤ①』
無知な私は「冬は寒いから暖かい方角で冬眠する」と思い、迷わず “④南” だと思ったのですが、正解は・・
答えは③番
~ 中略 ~
春になると、南側はすぐにあたたかくなる。うれしくなって穴からでてきたらどうなるか?
まだ、まわりがすべてあたたかくなったわけじゃない。食べるものも少ない。体もうまく動かない。― これじゃ生きていけない。
でも、北側に穴を掘ってたら・・・。
北の面があたたかくなったときは、まわりすべてがあたたかくなってる。完全な春だ!
[出典] 『都会のトム&ソーヤ①』
ということで・・・私は恥ずかしながら大人になるまでこの事を知らず、この本を読んで「なるほど~」と思ったのでした💦
オオムラサキの成虫
さて次は、いよいよ成虫🦋です!(1枚は 手振れしてしまいました。すみません)
家にある『学研の図鑑LIVE 昆虫』によると、《オオムラサキ》には、以下のような特徴があるようです。
オオムラサキ タテハチョウ科
体長:75~100mm
見られる時期:6月~10月
分布:北海道~九州
幼虫の食べ物:エノキなど
特徴など:木の上高くを飛びまわります。樹液に集まります。
[出典/引用] 学研の図鑑LIVE 昆虫
幼虫の食べ物である “エノキ” は、キノコのえのきではなく、エノキという落葉広葉樹の高木で、ちょうど写真に写っているのがエノキの木だと思います。
勇敢に戦うオオムラサキ
また、オオムラサキの成虫のご飯 🍚 は、花の蜜ではなく、樹液なんですよね!
樹液が好きな虫といえば、他にカナブンやクワガタ、カブトムシなど・・・甲虫系が思い浮かびますが、オオムラサキはそれらの昆虫とエサ場で戦って、だんだん翅がボロボロになってしまうそうです。
ヒラヒラと美しく舞うエレガントな蝶かと思いきや、実は勇敢なハートの持ち主だと知り、オオムラサキへ尊敬の念が芽生えました。