子どものアレルギーの原因は親?増加原因不明?対処法は?基本は《この本》で

子どものアレルギーの原因は親?妊娠中の食べ物や遺伝?なぜ増えたの?増加原因は不明?具体的な対処法は?・・・

インターネットや図書館の本などで調べると様々な情報があり、

 
ママ代表
どの情報がうちの子には合っているの・・?

と、不安になってしまいますよね。

そんな不安を解消するには、《子どものアレルギーに対する基本知識》を一度シッカリと頭に入れておくことが肝心かと。
ですが・・
専門家の医師が書いている本でさえ、時には全く正反対のことが書かれていたりもしますよね。

 
パパ代表
何を基準にすればよいのだろう?

そんな疑問には、ズバリ直球なタイトルのこの本→『子どものアレルギー アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ぜんそく(文藝春秋刊)』(以下、本書と略)がおすすめ!です。


具体的な “おすすめ” 理由は後述しますが、そのポイントを先に1つだけあげておきます。

本書『子どものアレルギー』は、専門家の医師がおすすめする《年間ベスト》に選出された本を基に、信頼度の高い(=高いエビデンスに基づく)最新の情報をプラスした内容の1冊

子どものアレルギーの原因として現在最も有力とされている説の詳しい解説から具体的な対処法まで。
専門的な内容も分かり易く丁寧に案内されていて、読者への配慮が十二分に感じられる点もGood!です

子どものアレルギーの原因は不明・不確かから→原因解明へと

子どものアレルギーの原因やその具体的な対処法を調べていくと、袋小路に迷い込んでしまう・・・

なぜ、そのようなことになってしまうのでしょうか?

本書では様々な箇所で、その原因についてふれています。
その一例を引用します。

今まで多くの患者さんや医師が常識だと思ってきたことを否定するような内容の論文がこの数年たくさん発表されるようになり(多くは欧米から)、医療現場でも混乱が起きているのです。

そうなのです。
医療現場=治療の現場でもほんの少し前までは、子どものアレルギーの発症の原因は不確かなもの(=実質的に原因不明)であったのですね

アレルギー発症の原因が不明&不確かな状態、つまり原因がハッキリとしていないままの状態が何十年もず~っと続いていたため、様々な説や推測(都市伝説的なモノも含めて)が世に出回っていた訳なのですね。
「おそらく・・こういうことなのだろう・・」 という話しが。

では! 現在判明してきた《最新の説》とはどのようなものなのでしょうか?

従来 “常識・・” とされていた旧説と、《最新の学説》との違いを、本書の引用箇所から比較してみましょう。

【旧説】子どものアレルギーの原因は・・妊娠中の親の食べ物=親のせい?

本書から引用します。

昔は、アレルゲン(抗原)が母親から移行して子どもが食物アレルギーになり、アトピー性皮膚炎を発症すると考えられていました。
したがって、妊娠中や授乳中に母親がアレルゲンになりやすい食物を避けることが予防や治療に必要だと指導されたのですが、それは間違いであることがわかりました。
今最も有力な考え方は全く逆なのです。

今最も有力な考え方は全く逆なのです

 
サチホコママ
“全く逆”って、スゴイですね・・

熱心に予防に取り組んでいたとしたら、もの凄くショックですよね・・・

“順番が逆” になっている点にも注目です。

  • 【旧説】の順番:食物アレルギーになり → アトピー性皮膚炎を発症
  • 【新説】の順番:アトピー性皮膚炎になり → 食物アレルギーを発症

(※新説の順番の具体的な内容については以下の【新説】部分を参照ください)

【新説】子どものアレルギーの原因は!《皮膚のバリア機能の低下》

引き続き、本書から引用します。

【現在、「バリア機能の低下」がアトピー性皮膚炎発症の最有力仮説】
~前略~ 生まれつき皮膚バリアの弱いお子さんや乾燥した冬の時期に生後の数ヶ月を過ごした赤ちゃんに湿疹(やアトピー性皮膚炎)ができやすいことがわかってきました。
その赤ちゃんたちは皮膚のバリアが低下するため、外界のアレルゲンが皮膚から体内に侵入しやすくなり、アレルギーになるのではないかと考えられています。
これが現在最も有力な仮説です。

 
サチホコママ
これだけモノの見方が変わったんだなぁ~

と驚いてしまいます。

だからこそ・・
専門家でさえアレルギー発症の原因を見誤っていた以前の段階・時点では、様々な説が乱立(?)していたことも、「致し方なかったかもね」と頷けます。

【新説】子どものアレルギー(食物アレルギー)の治療は《アトピー性皮膚炎の治療》から

そして、上の引用箇所は以下のように続きます。

また、アトピー性皮膚炎のあるお子さんの場合、皮膚を早く治療し良い状態を維持した方が中途半端な治療で皮膚炎が長引いたお子さんよりも、食物アレルギーが早く治るということをたくさんの治療で実感しています。

食物アレルギー治療の鍵を握る重要なポイントは

アトピー性皮膚炎の治療

なのですね。

そのような訳で、本書では《アトピー性皮膚炎の治療》についてもかなりのページを割いています。
その点については、 以下の関連記事で詳しく案内しています。こちらもぜひご覧ください。

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子どもの食物アレルギーの原因は食べ物でも《カス》にあり?!

子どもの食物アレルギーの原因は、食べ物は食べ物でも、“食べた(=口から取った)食べ物ではない”ということが、ここ数年の最新研究の成果として明らかになってきています。

原因は(食べ物そのものではなく)、《カス(=食べカス)》 にあり!

ポイントは、《食べカス》 といっても、子ども本人がこぼした《食べカス》だけという訳ではない点です。

ママやパパなどの保護者がこぼした食べカスも含まれますし・・
調理・料理中にキッチンからこぼれた食べ物のカスも含まれますので・・

より正確にいえば!
《食材の細かなカス》 という表現が適切だと。

プラス
その《カス》には、“とても小さなもの”も含まれている点が注意すべきポイント!です。

“とても小さなもの”。
具体的には、《ハウスダスト・ほこり》 の中に混ざり込んでしまうサイズのもの。

ですので・・
“ 《カス》を取り除く=掃除で防ぐ” という方法は、アレルギーの予防対策としては

 
サチホコママ
それだけではちょっと無理があるよう・・・

と言わざるを得ないようです。

子どものアレルギーの原因は離乳食そのものではない

子どもが食物アレルギーを発症する原因の1つとして、また、予防策の1つとしても、以前はまことしやかに語られていた内容があります。

離乳食を与えるタイミング

本・書籍にせよネット・ブログにせよ・・
一昔前の情報だとその点はよく話題にあがってましたよね~

先ほどの【旧説】と【新説】の件に話しを戻してみます。

【新説】によりますと、子どもが食物アレルギーを発症してしまう過程・順番としてはまず、アトピー性皮膚炎などの肌のトラブル症状がある。
次いで、それらのお肌のトラブル(乳児湿疹なども含め)が原因となり、食物アレルギーを発症してしまう。

その【新説】のプロセスによると、食物アレルギーの原因となるアレルゲンを吸収するルートは、《口からではなく肌から》 となります。

つまり、口から入る入らない以前の問題。

離乳食を与えるタイミングといった育て方うんぬんの話しや、離乳食の中身は?といったことが直接的な問題ではない、ということです。

原因の核心はそう!
肌・皮膚に対するアレルゲンの暴露ばくろ にあるのです、ね。

子どものアレルギー予防の対処法 鍵はスキンケアに!

子どものアレルギー発症の “直接的な原因” が、《肌・皮膚への食物アレルゲンの暴露》 であるならば、その予防の対策・具体的な対処法はスバリ! 『スキンケア』 です。

というのも、子どものお肌のスキンケアがシッカリなされていれば=皮膚に傷がない状態が保たれていれば、傷口から食物アレルゲンが体内に侵入すること(=食物アレルゲンの暴露を受けてしまう)がないからです。

【新説】ではアレルギーの予防に対し、『スキンケア』がとても効果的である点が重要視されています。

その点を踏まえ、(先でも簡単にふれましたが)本書をおすすめする記事の1つとして、《アトピー性皮膚炎を始めとした『スキンケア』》 に焦点をあてた内容の記事も、当ブログで案内しています。

食物アレルギーを始めとした、子どものアレルギー各種の予防につながる『スキンケア』、特にアトピー性皮膚炎のケア・対処法などについての内容は、 以下の関連記事をご覧ください。

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子どものアレルギーの主な原因はハウスダスト・ほこり?!

子どものアレルギー発症の “直接的な原因” は 《肌・皮膚への食物アレルゲンの暴露》 であるという説が、間違いのないものだとしますと (食べることによる体内からの摂取ではなく) ・・

では、どのような経路から、肌・皮膚は食物アレルゲンの暴露を受けてしまうのでしょうか?

その主な経路は、部屋の中やカーペット・絨毯などに付いているチリやほこりなどのハウスダスト。

ママが料理をした後、食材・食べ物が手にいっぱい付いたまま赤ちゃんを抱っこしたりしたりすると、肌からのアレルゲンの侵入が起こるのかなぁ? というようなイメージを想像してしまうかもしれませんが・・

アレルゲンの暴露の話しは、もっと小さなミクロの世界の出来事。

子どものアレルギーの予防 掃除も大切だけど・・やっぱりスキンケア!

ですので、ハウスダストを取り除くための掃除はもちろん大事!!
なのですが・・
それだけで防ぐことは難しいというか、無理ですよね・・・やっぱり。

だからこそ!
傷口からの食物アレルゲンの侵入を阻止・予防するための『スキンケア』が、とっても大切なのですね。

子どものアレルギーの原因の除去と予防、不安の解消にはダニ退治を!

子どものアレルギーの発症を予防しその原因を除去するためには、また残念ながら発症してしまった場合にアレルギー症状の悪化を防ぐためには、有効な方法は『スキンケア』以外には無いのでしょうか?

いえ!
もう1つとても有効な方法があります。それは家の中の『ダニ退治』です。

本書では、『環境整備』という項目の中で、以下のインパクトある見出しをつけて、その内容の案内をしています。
見出しの名称はこちら 

最強のアレルゲン「ダニ」

以下、その箇所の一部を本書から抜粋・引用します。

ダニアレルゲンのことを専門的な言い方でDer1(デルワン)といい、ダニの量はDer1量がホコリ1g中にどれぐらい含まれているかで評価されます。そのDer1量が10µgを超えるとぜんそくを発症するという報告があります。
そして、日本ではほとんどの家庭でその量を超えています。

※10µgの『µg』 は “マイクログラム” の単位記号

【補足】 本書とは別の資料には以下の記載もありました。
ダニアレルゲンによる室内環境の汚染(Der1量の幾何平均値)は、欧米に比べて10倍から20倍以上高い。
資料元URL:https://www.kanto.co.jp/dcms_media/other/backno8_pdf33.pdf

また、続く “寝具対策” の項目には以下の記載内容がありますので引用します。

【寝具対策について】
普通の家庭では、ダニに最もさらされやすいのは寝具です。
さらに、おとなより子どもの方が寝ている時間が長いことから、寝具対策が最も重要です。
●掃除機がけはできるだけ毎日実行する。ダニにより畳と寝具はお互いに汚染され合うので、3日に1回は畳を1平方メートル当たり20秒の時間をかけて吸い込むことが望ましい
●寝具類の管理
・掃除機で吸い取る(1週間に1回は1平方メートル当たり20秒)
・布団の丸洗い
・防ダニ布団カバー、シーツの使用
・防ダニ布団を使用

以下は、おすすめのダニ退治・防ダニ用具類の一部です。
ダニ退治(ダニ捕り)には、 こちらがおすすめです。

ダニ退治(ダニ捕り)には、 こちらがおすすめです。

【まとめ】『子どものアレルギー アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ぜんそく』この本をおすすめする理由

当記事の冒頭で、本書『子どものアレルギー アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ぜんそく』をおすすめする理由として以下手のポイントをあげました。

本書『子どものアレルギー』は、専門家の医師がおすすめする《年間ベスト》に選出された本を基に、信頼度の高い(=高いエビデンスに基づく)最新の情報をプラスした内容の1冊

【まとめ】の当章では、その点についてもう少し詳しくふれてみます。

まずは、本書の『刊行にあたって』のページの内容をご覧ください。

出典:『子どものアレルギー アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ぜんそく』(文藝春秋刊)

ポイントとなる箇所を引用します(画像では読みにくい箇所もあると思いますので)。

この本は2013年11月に国立成育医療研究センターBookシリーズの1つとして刊行された『こどものアレルギー』(メディカルトリビューン刊)を基に、大幅に加筆して最新の内容に改訂したものです。

『こどものアレルギー』は医師向けの最大手の情報サイトが行ったアンケート調査で2013年のベスト書籍に選ばれました。これは、過去1年間に発行された書籍の中から、医師が最もお勧めできると思う健康関連書籍を投票で決めるものです。本来は患者さん向けに書いた本ですが、医師からの評判もよく、多くの医師や保健関係者も購入していることがわかりました。

2013年以降も、アレルギー医療の分野では新たな研究成果や治療方法の発表が行われてきました。中には、これまでの常識が覆されたものもあります。そこで、最新の情報を盛り込んで新しい書籍として刊行することになりました。

本書の原書はズバリ!
プロの医師が認め&推薦した書籍の中での年間ベスト作品。
(※医師600人へのアンケート調査の結果)

《高い信頼度》という意味で、この評価に勝る評価はちょっと考えづらいぐらいですよね。
本書の原書(にあたる本)がそれ程の評価を得た書籍であった。
その事実は、本書をおすすめする大きな理由の1つになります。

国立研究開発法人国立成育医療研究センターについて

本の内容に対する評価がとても高いことは伝わったと思いますので、この項では本書の編監修をされた “大矢幸弘先生”、本書の企画をされた “五十嵐 隆先生” の両氏が所属されている『国立成育医療研究センター』についてふれてみます。

以下は、お馴染み!   Amazon の《商品の説明》からの引用です。

本書は、日本で最大の小児科病院である国立成育医療研究センターのアレルギー科で、日夜、多くのアレルギー疾患をもつ子どもたちの治療にあたる医師たち自らが執筆しています。
同病院は、多くの子どものアレルギー治療に成功するとともに、研究分野でも日本のアレルギー医療をリードする病院でもあります。 ~中略~
食物アレルギー予防についての研究を行い、発症率を8割も減少させるなど、目覚しい成果をあげています。

以下は、Wikipedia(ウィキペディア)からの引用です。

2016年には、”30 Most Technologically Advanced Children’s Hospitals in the World”(世界で最も技術的に先進的な30の小児病院)の一つとして選出された。

世界で最も技術的に先進的な30の小児病院に選ばれたって・・スゴイですね!!

その他
個人的に本書をおすすめしている具体的な理由の幾つかは、当記事の関連記事『子どもの乾燥肌・アトピーのスキンケア【基本方法】はこの1冊がおすすめ』の右の章→《子どもの乾燥肌・アトピーのスキンケア方法に関し『この本をおすすめ』する理由に》の章に記載がありますので、よかったらそちらもご覧ください。
※当記事と重複している内容もある点はご了解ください