先般、小学生の子どもにオススメの《国語辞典》についての記事を書きましたが・・その後、子どもが分からない漢字を1人でも調べて書けるようにと《漢字辞典》も購入することにしました。
小学校で「辞書を用意してください」と言われて、初めて子どもの辞書選びをすることになったときのことでした。 それまで、子ども用の辞書に関心を持ったことが無かったため サチホコママ 小学生の子どもには、どんな辞書が良いのだ[…]
「漢字を調べるのなら、国語辞典でも良いのでは?」と思われる方もいるかも知れないのですが、(私も最初はそう思っていたのですが)小学生のテストで漢字の“書き順”も出題されることがあるため、単に漢字を書けるようになるためではなく、分からない漢字を調べる際に書き順も併せて学べるようにするには、やはり《漢字辞典》が便利なのではないかと思いました。
小学生向けの《漢字辞典》を色々と探した中で、最終的に購入したのが『小学生のための 漢字をおぼえる辞典』(旺文社)なのですが、これがすごく使い易くて良かったです!
絵は、絵本作家の五味太郎さんなのですが、これまた可愛らしくて素晴らしいんですよね。
固い漢字の雰囲気が、カラフルな五味さんの挿絵で柔らかく楽しい印象になっていて、漢字辞典をパラパラと見ているだけでも楽しい気分になれると思います。
わが家の子どもも積極的に使ってくれていますし、大人の私が見てもデザイン・内容ともにすごく良かったので、わが家で購入した後、甥っ子にもプレゼントすることにしました!
(上の記事で紹介しているベネッセの『チャレンジ小学国語辞典』も甥っ子にもプレゼントしました)
今回は、小学生にオススメの『小学生のための 漢字をおぼえる辞典』(旺文社)を紹介したいと思います。
『小学生のための 漢字をおぼえる辞典』(旺文社)の特徴
本書の中に“この辞典の特色”というページがありますので、ここでは本書の特徴として、その内容を一部抜粋・引用して紹介したいと思います。
小学校で習う漢字(教育漢字と呼ぶことにします)は、一0二六字です。
[出典] 小学生のための 漢字をおぼえる辞典(旺文社)
この辞典ではその一0二六字を、一年生から学年順に並べ、同じ学年の中では、漢字の音読みの五十音順に並べてあります。何年生で習う漢字なのかわからないとき、音読みはわかるけれど訓読みがわからないとき、また、訓読みはわかるけれど音読みがわからないときなどは、「音訓さくいん」を利用しましょう。
また、画数や部首でさがすことができる「総画さくいん」「部首別さくいん」もあります。
この辞典で使われている字体は、教科書などで学習用として使われている「教科書体」です。この字の、点のつけ方、はねる・はらう・とめる・、長い・短いなどをよく見て、正しい形をきちんと覚えましょう。
[出典] 小学生のための 漢字をおぼえる辞典(旺文社)
次に、送りがなも、決められているとおりにきちんと覚えましょう。
それぞれの漢字の意味を、必要で基本的なものにしぼり、わかりやすくしめしました。
[出典] 小学生のための 漢字をおぼえる辞典(旺文社)
また、それぞれに応じた熟語をできるだけたくさんのせました。
もっとしろう 欄には、その漢字を使ったことわざや慣用句、四字熟語などをまとめてのせました。
[出典] 小学生のための 漢字をおぼえる辞典(旺文社)
また、使い方の注意やおもしろい記事などものせてありますので、楽しみながら、漢字の知識を増やすことができます。「なるほどそうなのか」と思うものが、きっとたくさんあるはずです。
この辞典は、漢字辞典の入門書として作りました。ですから、幼稚園児にもわかることばもたくさん入れました。また、親しみをもってもらうために、有名な五味太郎先生に絵をかいていただきました。
[出典] 小学生のための 漢字をおぼえる辞典(旺文社)
(~中略~)
楽しい絵を見ながら、漢字の知識を身につけることができます。
おん くん と書いてあるところに、( )のついているものがあります。これは、中学生以上で習う読みです。けれど、小学生にもおなじみの読み方があるので、すべてのせました。これもこの辞典の特色です。また、熟語に中学生以上のものものせました。ふりがながついているので、けっして難しくはありません。ですから、中学受験で、小学生の学力以上のものを要求されても、あわてなくてすみます。どんどん見て、読んで、中学の分まで実力をつけてしまいましょう。
[出典] 小学生のための 漢字をおぼえる辞典(旺文社)
本書を使用していると、基本的な書き順や読み方の他に、特別な読み方をするケース(例えば、通夜、弟子など)や使い分け(例えば、直す・治す)を紹介するなどページ内に様々な工夫がちりばめられているなと感じます。
漢字が並んでいると固苦しいイメージになりがちかと思いますが、五味太郎さんのイラストのおかげでその印象がグッと和らぎ、楽しい雰囲気さえ感じてしまうところも本書の魅力の1つだと思います!!
『小学生のための 漢字をおぼえる辞典』(旺文社)のオススメポイント
本書を使っている中で感じたおすすめのポイント・・それは、学年に合わせたページのデザイン・使い方です。
1年生で習う漢字のページは、以下の画像のように1ページ当たり1つの漢字が紹介されています。大きさ的にも大変見やすく・分かりやすいため、初めて漢字を習う1年生には使いやすい内容だと思います。
また、1年生で習う漢字のページには赤紫の背景色&“一年”と書かれているインデックス部分があり、この色は(索引の中でも、1年生で習う漢字の部分には、同じ色使いで①と書かれているため)索引の中から1年生で習う漢字を探す時にも役立ちます。
2年生で習う漢字のページは、以下の画像のように1ページ当たり2つの漢字が紹介されています。漢字を習い始めて2年目で漢字を見慣れてきていますので、このくらいの間隔でも分かりやすく見やすいのではないかと思います。
また、2年生で習う漢字のページにはオレンジの背景色&“二年”と書かれているインデックス部分があり、この色は(索引の中でも、2年生で習う漢字の部分には、同じ色使いで②と書かれているため)索引の中から2年生で習う漢字を探す時にも役立ちます。
また、3年生~6年生で習う漢字のページは、以下の画像のように1ページ当たり3つの漢字が紹介されています。3年生以降は1ページ3つの漢字が紹介されていても難なく使いこなせるのではないかと思います。
また、3年生で習う漢字のページにはブルーの背景色&“三年”、4年生で習う漢字のページにはグレーの背景色&“四年”、5年生で習う漢字のページには緑の背景色&“五年”、6年生で習う漢字のページには紫の背景色&“六年”と書かれているインデックス部分があり、これらの色は索引の中からそれぞれの学年で習う漢字を探す時にも役立ちます。
カラフルな色で装飾されたページは見ていて楽しいですし、分かりやすさや優しさを感じます。
様々な工夫がなされているだけではなく、漢字×色×イラストで楽しさ・分かりやすさもアップしている漢字辞典だと思います!
まとめ
小学生で習う漢字は、できれば完璧におさえておきたいところかと思います。
「小学生の6年間、漢字に興味を持って楽しく学んだり・覚えたり・使ったりしてもらえれば最高だなぁ・・」と思い、小学生の子どもの国語辞典や漢字辞典選びにはつい力が入ってしまいました
しかも、小学1年生~6年生までの間に子どもは心も体も大きく成長するので、その間、飽きずに使ってくれる辞書と考えるとなかなか難しいのですが、基本的には“楽しさ”と“分かりやすさ”を重視して選ぶと良いのではないかと思い、結果的に選んだ漢字辞典が本書です。
内容を見ても使いやすそうですし、実際にわが家の子どもも気に入って使ってくれているので、『小学生のための 漢字をおぼえる辞典』(旺文社)は、小学生向けの漢字辞典としてとてもオススメです!
(五味太郎さんのイラストもGoodです)
今回の記事が、小学生向けの漢字辞典をお探しの方の参考になれば幸いです♪